その家、本当に“貸せる”物件ですか?売却か賃貸かで迷ったときの判断軸

相続や住み替えで空き家になった不動産。
「とりあえず貸しておこう」と考える方は多いですが、本当にその選択がベストでしょうか?

私たちATO不動産では、北区・川口市・戸田市・板橋区など首都圏北部エリアにおいて、空き家・空室の活用に悩むお客様から多くのご相談を受けています。

この記事では「売る」か「貸す」か、迷ったときに見直すべき判断軸について整理します。


「貸せば収益になる」とは限らない

家賃収入が得られるから賃貸のほうが得、と単純に考えがちですが、実際には手元に残る金額を計算しないと赤字になることも。

たとえば、築20年以上のマンションを月10万円で貸す場合、以下のようなコストがかかります:

  • 原状回復リフォーム費用(50〜150万円)
  • 仲介手数料・管理料・更新料
  • 設備故障やトラブル対応(給湯器・エアコン等)
  • 空室期間のブランクリスク

さらに戸建ての場合、庭木・外壁・雨樋などの劣化対応も避けて通れません。


賃貸vs売却、それぞれのメリット・デメリット

項目 賃貸 売却
初期コスト リフォーム費+仲介料 不要〜簡易片付け程度
収益 継続的に家賃収入 一括で売却金が入る
手間 管理・対応が継続的に必要 売却後は基本的に不要
税金 固定資産税が継続 売却益に譲渡税(条件次第)

このように、物件の状態・家族構成・手間の許容度によって最適解は異なります。


こんな物件は「貸す」より「売る」選択が有利かも

  • 駅から徒歩15分以上かかる
  • 階段のみの3階建てマンション
  • 築30年以上で室内設備が古い
  • 木造戸建で外装が傷んでいる
  • 近隣に競合物件が多い

こうした物件は、賃貸募集をしても空室が続いたり、リフォームにかけたコストが回収できない可能性が高くなります。

逆に、リフォームとセットで買取再販を希望する業者や買主も一定数存在するため、売却のほうが結果的に収益的な場合もあります。


判断に迷ったら、「査定だけ」でもOK

ATO不動産では、物件の状態や立地、今後の活用希望をヒアリングし、複数の選択肢をご提示しています。

売却・賃貸どちらにするか決まっていない段階でも構いません。
「売ったらいくら?」「貸すとしたら何に注意?」といった視点から、第三者的な目線でご相談をお受けしています。

北赤羽・浮間舟渡・川口元郷・戸田公園・西川口・成増など、地域特性を踏まえた提案が可能です。

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